2030年01月01日

予定情報

刊行予定
【文庫化】8月 『王とサーカス』 (創元推理文庫)

雑誌掲載等
8/17 「昔話を聞かせておくれよ(前編)」(「小説すばる」掲載 〈図書委員〉シリーズ)
9/中 「昔話を聞かせておくれよ(後編)」(「小説すばる」掲載 〈図書委員〉シリーズ)
冬 「伯林あげぱんの謎」(「ミステリーズ!」掲載)

(この頁は米澤が気がついたときに更新しています)
(正確な情報は出版社のサイトなどでご確認下さい)
(更新日時が2030年になっているのは、この項目をトップに表示するためです)
posted by 米澤穂信 at 00:00| 予定情報一覧

2018年06月22日

「守株」


「小説新潮」2018年 7月号
発売日:2018年6月22日


 そこで、ぜひとも聞いて頂きたいのですが、私もまた、切り株を守っていたのではないでしょうか。



「小説新潮」に寄稿した短編です。

 韓非子の中に、田を耕す男の話が出て来ます。
 ある日、男が働いていると森の中から兎が飛び出してきて、切り株に頭をぶつけて死んでしまいました。
 男はその日から耕作をやめ、切り株を守り始めます。この切り株にぶつかって死ぬ兎を手に入れるために……。

 会社と家を往復する男が気づいた、平穏な日常に刺さっている小さな棘についての物語です。

posted by 米澤穂信 at 00:00| 雑誌等掲載短篇

2018年06月12日

「安寿と厨子王ファーストツアー」


「ミステリーズ!」vol.89 2018 JUN
発売日:2018年6月12日


 この世が憂きものであるならば、それはなぜだ。この世を憂きものにしているのは、仏か、おのれか。



「ミステリーズ!」に寄稿した短編です。

 岩代の安寿は母親と弟と連れだち、九州に流された父を訪ねようと旅する途中、人買いに騙され丹波の山椒大夫に売られた。厳しい苦役の日々の末、弟だけでも逃がすため、安寿は沼に身を投げた……。
 しかし安寿は、死んではいなかった!
 琵琶を手に、息を胸いっぱいに吸い込んで、安寿はいま山椒大夫に、運命に、憂き世に戦いを挑む。

 安寿がファーストツアーに旅立つまでの物語です。
 商増すと轟音。

posted by 米澤穂信 at 00:00| 雑誌等掲載短篇

2018年05月22日

創元 初夏のホンまつり


5月23日をもちまして、申込受付満数終了です。
ありがとうございます。
以下は当日のご案内のために残してあります。


 こんにちは。米澤です。

 2018年6月7日、東京創元社の社屋で開かれる「創元 初夏のホンまつり」に一日店長として参加します。おすすめの本を何冊かご紹介するほか、サイン会も開いていただくことになりました。

 サイン会の定員は100名です。
 5/23(水)12時からネット上で申し込みを受け付け、先着100名様に達した時点で締め切るとのことです。
 以下、詳細を記します。

日時:2018年6月7日(木) 17:00〜
場所:東京創元社本社 特設スペース
定員:100名
サイン対象:「ホンまつり」で購入していただいた米澤穂信の著作

申込方法:東京創元社webサイト 特設フォーム


 なお、ホンまつりは二日に亘って開催され、二日目(6月8日)は倉知淳先生が一日店長をなさいます。

 当日、どうぞよろしくお願いいたします。

posted by 米澤穂信 at 21:50| イベント告知

2018年05月21日

「白木の箱」


「STORY BOX」JUNE2018
発売日:2018年5月21日


 おみやげを楽しみにねと笑って出かけた夫が、白木の箱に入れられて、こんなに軽く、小さくなって帰ってくるなんて――。



「STORY BOX」に寄稿した掌篇です。

 原稿用紙五枚弱の、本当に短い話です。
 上記引用文が全てを物語っています。

posted by 米澤穂信 at 00:00| 雑誌等掲載短篇

2018年04月24日

対談が掲載されました


 こんにちは。米澤です。
 対談が掲載されましたのでお知らせします。

媒体:『女性自身』2018年5月8・15日合併号(光文社)
発行日:2018年4月24日
題名など:超"笑えるミステリー"10選
話者:麻耶雄嵩・米澤穂信

posted by 米澤穂信 at 00:00| お知らせ

2018年04月15日

「千年紀の窓」


「たべるのがおそい」vol.5
発売日:2018年4月15日


〈一見して病死だった。デュー(デュー・マクラウド刑事)は早く帰りたがっていて、「これは警察の仕事じゃないな」と二度言った。私も同じ意見だった――机に突っ伏した、ラリー・シューメーカーの顔を見るまでは。彼の顔は曲がっていた。数多くの死体を見てきたが、あれほど奇怪な顔は見たことがない。私は呻き、デューを呼んだ。私が見たものを見て、彼は言った。「神さま」〉



「たべるのがおそい」に寄稿した短篇です。

 西暦2000年のある日、ペンシルヴァニア州の小さな町で、一人の男が命を落とした。施錠されたオフィスで夜中までコンピュータに向き合って仕事をしていたが、とてつもないストレス――怒り、不満、あるいは恐怖――に晒され、心臓が止まってしまったのだ。
 この「ラリー・シューメーカー事件」については、さまざまな見方が存在する。事件を担当した刑事は二人とも世を去ったが、そのうち一人は回顧録を遺していた。その回顧録と新発見の資料からシューメーカー事件の真相へと迫っていくH.B.ライスバレーのレポートを、米澤穂信が初めて邦訳する。
 という短編です。

 昔日の恐怖が、いま甦る。

posted by 米澤穂信 at 00:00| 雑誌等掲載短篇

2018年03月23日

『真実の10メートル手前』


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How many miles to the truth

著:米澤穂信
写真:岩郷重力+K.K
装幀:岩郷重力+K.K
出版社:東京創元社

発売日:2018年3月23日
定価:本体680円(税別)
文庫判
ISBN:978-4-488-45109-7




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著:米澤穂信
写真:岩郷重力+K.K
装幀:岩郷重力+K.K
出版社:東京創元社

発売日:2015年12月25日
定価:本体1,400円(税別)
四六判上製
ISBN:978-4-488-02756-8



 ところで目とは、そこにあるものを見るための器官ではありません。




 20冊目です。

『王とサーカス』の経験を経て、太刀洗万智は一人のフリー記者として歩み始めました。
 彼女の仕事を収めた短篇集をお届けします。

 折を見て書き溜めていた短篇が一冊にまとまりました。
 最初の短編は実に8年前に書かれています。推協賞受賞記念のものや、アンソロジーに向けたもの、機会を見つけて書いてきたものが長篇と同じ年に本になるとは、感慨深い巡り合わせです。


真実の10メートル手前
 失踪したベンチャー企業の広報担当者が、その妹に電話をかけてきた。東洋新聞大垣支局の記者・太刀洗は、電話の内容だけを手がかりに単独インタビューを試み、名古屋駅から特急「しなの」に乗る。

正義漢
 東京都吉祥寺駅で乗客が線路に転落、轢死し、電車は運行を停止した。別ルートを模索するひとびとの中で、不審な動きをする女性がいた。

恋累心中
 三重県の恋累(こいがさね)で、高校生の男女が心中した。現場に向かう週刊誌記者に、上司は取材コーディネーターを手配していた。「癖はあるが、切れるやつだ」。

名を刻む死
 福岡県鳥崎市で、独居老人が亡くなっているのが見つかった。遺体の第一発見者の中学生に、太刀洗が接触を試みる。彼女の取材目標はひとつ、『名を刻む死』とはなにか。

ナイフを失われた思い出の中に
 神奈川県浜倉市で、男子高校生が姪を刺殺したとして自首、逮捕される。その数日後、東欧のある国から男性が浜倉を訪れる。ある思い出のために……。

「綱渡りの成功例」
 長野県南部を襲った台風により、西赤石市は大きな被害を受けた。大きな土砂崩れからかろうじて生き延びた住人に、太刀洗は取材を試みる。なぜ、いまなのか。なぜ、その問いなのか。(書き下ろし)

posted by 米澤穂信 at 00:00| 既刊情報

2018年03月05日

台北国際ブックフェアに行ってきました


 こんにちは。米澤です。
 去る2月10日、台北で開かれた国際ブックフェスタに、獨歩文化のゲストとしてお招き頂きました(*「歩」は日本の文字とは少し字体が違いますが、機種依存になるようなのでこの文字で代用します)。

 台湾に到着したのはその前日、9日のことです。
 台湾は寒さ知らずの南国であり、エアコンに暖房機能が不要なほどだと聞いていましたが、その頃ちょうど寒波が到来していて、お出迎え頂いた台湾の方いわく、「死ぬかと思いました」とのこと。
 東京で着込んでいた防寒具がそのまま役に立つぐらいで、気温で南国を感じられなかった分、街路樹の枝ぶり葉ぶりに現われる植生の違いに目がいきました。

 到着後、複数のミステリ関係の媒体にインタビューをして頂きました。『いまさら翼といわれても』(KADOKAWA)の翻訳が刊行されるタイミングでしたので、もっぱらそれに関するご質問を頂きましたが、インタビュアーの方々には〈古典部〉のほかに、『追想五断章』や『儚い羊たちの祝宴』、『インシテミル』なども好きだとおっしゃって頂けて、本当に広く読んで頂けているんだなと思うと感慨深くてなりません。

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 また、拙著に関するご質問以外には、どの媒体の方もミステリの書き方や発想法についてお尋ねになることが印象的でした。なんでも、主に若年層を中心に小説を書きたい人々が増えていて、webなどでの発表が増えているとのことです。日本でもインターネット上で小説を書く人々は多い、というか私自身がそうでしたから、いずこも事情は同じといったところでしょうか。

 ところで、台湾で『いまさら翼といわれても』が読まれるにあたり、私には一つ疑問がありました。この小説に出てくる千反田という人物は、家がある程度名士であるために、自分も少なからず家業と土地に責任を負っていると感じています。こうした立場が、台湾の読者にもスムーズに理解して頂けるだろうかと思っていたのです。
 そこでインタビュアーの方に、千反田のような名望家の富農というのはいるのかとお尋ねしたところ、どちらかと言えば文人がそうした立場に置かれるイメージがある、という主旨のお答えが得られました。なるほど。

 また、小説の中で主人公が着る「白いトレンチコート」がしばしば褒められるのはなぜかという質問を頂きました。たぶんほとんどの人物は心から褒めているわけではなく、少し風変わりな服装に当たり障りなく言及しているだけだろうとお答えしたところ、インタビュアーの方は「ああ。タテマエ」と納得されていました。そうですね。

 翌朝は宿で朝食を頂いたのですが、朝食ビュッフェの会場で真っ先に聞こえてきた言葉は、「せやからおかあちゃんはコーヒー飲まんかってんや」でした。どこにいるのかわからなくなった。

 午前中はサイン本や色紙の作成に当て、昼食を頂いた後でいよいよブックフェア会場に伺うことになったのですが、その昼食というのがたいへんおいしいものでした。なんでも八色の小龍包が名物のお店ということでしたが、それ以外も実に旨く、特に棗に餅を挟んだ料理は、これをいつも食べられたらなあと思うほどでした。
 昼食の最中には今後の打ち合わせのほか、『聊斎志異』は何故あれほど怪異との結婚に優しいのかといったことや、甘耀明さんや朱天心さんの小説について、以前『世界堂書店』に収録した短編(「シャングリラ」)のことなど、興味深い会話をいろいろと交わすうち、旅の疲れもかき消えました。

 甘耀明『神秘列車』(白水社エクス・リブルス)はたいそう面白い一冊で、なかでも「葬儀でのお話」が大好きなのですが、『神秘列車』には連作二編しか採られていません。台湾では「葬儀でのお話」単体で刊行されていて、全十六話に序章と終章がつくようです。
 読んでみたいですね……(目配せ)。

 昼食を頂いた場所の近くで、書店を見る機会もありました。
 新刊は割引して販売するのがふつうだそうで、本に割引率のシールが貼られているのがなんとも新鮮です。
 ミステリコーナーでは、四人の偉大な作家が大きく紹介されていました。四人というのはコナン・ドイル、ローレンス・ブロック、ダン・ブラウン、京極夏彦です。さすがは!
 連城三紀彦の花葬シリーズを一冊にまとめたものもあり、うれしいことに後日、獨歩文化の方にご恵贈頂きました。

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夢の一冊ですね。


 ほかには、DVD販売コーナーで見つけた「猫戦士」というBOXセットに大いに気を惹かれました。なんでも、子猫軍と成猫軍とが戦う物語だとか……。どんなふうに戦うのか……やはり猫パンチだろうか……。

 ブックフェアの会場は、非常に広大なものでした。
 出版社の見本市がどこまでも続き、中には芸術としての書や古い印刷機、ボードゲームを展示するようなところもあって、本のみならずいわば印刷物のお祭りでした。仕事でなければどれほど面白く見られるかと思うと残念でなりませんでした。
 なんでもこのブックフェアは、国際見本市でもありますが、春節に合わせて開かれ値引率もふだんの書店よりも良いため、お年玉を貰った子供たちが押しかけて思い思いに本を買っていく場になっているのだそうです。活気と歓声に充ち満ちているように見えましたが、それでも今年はカレンダーの都合で春節より前にフェアが開かれたため、例年よりも人の数はずいぶん少ないと聞き、これで少ないのかと驚いたものです。
 子供たちがお年玉を握りしめて本を買いに来るだなんて、なんとも素敵な光景ではありませんか!

 会場では、ミステリ研究家の曲辰さんとの対談をいたしました。同時通訳をして頂いたのは初めての経験です。上手くお答えできたのか、興味を持って頂けるようなことをお話しできたのかまことに心許ないですが、当日開催されたイベントの中でも、特に多くの方に来て頂けたそうで、嬉しいことです。

 対談後は場所を移し、別の媒体からインタビューを受けましたが、ここでは陳舜臣の話ばかりしていたように思います。まさか陳先生の話をする機会があると思わず、楽しくなってしまったのです。
 陳舜臣は著名な歴史作家ですが、むろんミステリの作例も豊富で、台湾ではどちらかといえばミステリ作家として知られていると聞きました。インタビュアーはミステリ関係の方でしたから、一般的にもそう言えるのかはわかりませんが、意外なことです。
 最近台湾では、『怒りの菩薩』が刊行されたそうです。

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 恥ずかしながら未読ですが、なんとかして読んでみたいものです。

 その後は、サイン会のためにブックフェア会場に戻りました。
 翌日は紀伊國屋書店台北店さんでサイン会だったのですが、どちらの会でも、流暢な日本語で挨拶をして下さる方、かわいらしいイラストを送って下さる方、嬉しそうに笑ってくださる方など、さまざまな読者の方々に接することができて、よい時間になりました。

 それにしても、滞在していた三日間、どの食事もとてもおいしいものでした。味が濃すぎず、旨味もわざとらしくなくて、なにを頂いても品が良いのです。
 台湾では以前からこのような味が主流だったのかとお訊きしたところ、以前は甘い物はもっと甘く、塩気のものはもっとしょっぱいことが多かったが、ここ十年ほどで所謂やさしい味のものが増えたと教えて頂きました。

 帰りの飛行機はディレイでしたので、空港でゆっくりと過ごしました。土産物を扱う店に本の売り場もあり、興味深い本もいろいろと見つけました。
 今回は仕事で、しかも三日とも雨でしたからどこにも出かけることは出来ませんでしたが、またいつか、ゆっくりと文化文物を拝見したいものです。
 関係者の皆様方、対談やサイン会に来て下さった方々に、改めてお礼を申し上げます。

posted by 米澤穂信 at 12:42| 近況報告

2018年02月28日

『蕃東国年代記』(解説)


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著:西崎憲
カバーイラスト:市川春子
カバーデザイン:山田英春
出版社:東京創元社

発売日:2018年2月28日
定価:本体700円(税別)
文庫判

 文庫化に際し、解説をお任せ頂きました。

 新潮社から単行本が刊行された時、著者がカーシュやバークリーの訳者だとは気づかず、東洋趣味の幻想譚というまことに好みの趣向に惹かれて読んだことを憶えています。
 さらりと読める物語の一つ一つに、遠い源流と凝った美意識がある小説ですので、微力ではありますがそれらを読み解く一助になればと思いつつ解説を書いていきました。

 拙文ながら、あの時の読書の楽しさを幾分かでも皆さまにお伝え出来ていればと思います。

posted by 米澤穂信 at 00:00| 解説・推薦・編纂

2017年12月15日

「紐育チーズケーキの謎」


「ミステリーズ!」vol.80(東京創元社)収録
発売日:2017年12月15日


 九十秒あれば、彼女には充分だ。



「ミステリーズ!」に寄稿した短篇です。

巴里マカロンの謎」で知り合った古城秋桜に招かれ、小佐内ゆきは、古城の中学校の文化祭に行くことになった。小佐内に頼まれ、小鳩常悟朗も同行する。目当てだったニューヨークチーズケーキを堪能し、あとはそれぞれ自由に文化祭を楽しもうと別れた後、小佐内をトラブルが見舞う。
 グラウンドの真ん中で焚かれていたボンファイヤー近くにいた小佐内に、どこからか走ってきた一年生男子が衝突。そして、一年生を追ってきた謎の三人組が、小佐内が衝突の際に「あるもの」を受け取ったはずだと難癖を付けてきたのだ。

 悶着の末に三人組が小佐内を拉致していき、現場に残された古城が途方に暮れていると、たまたま一連の出来事を遠くで見ていた小鳩が駆けつけてきた。
 事情を聞いた小鳩は、小佐内は確かに「あるもの」を受け取っていたのだろうと推測する。受け取り、そして、どこかに隠したのだと。

 場所はグラウンドの真ん中、小佐内に与えられていた時間は九十秒ほど。その条件で、小佐内は「あるもの」を、どこにどうやって隠したのか?
 推理が始まった。


〈小市民〉シリーズの、一年ぶりの短篇です。
 ニューヨークチーズケーキは好きです。

タグ:〈小市民〉
posted by 米澤穂信 at 00:00| 雑誌等掲載短篇

2017年10月13日

『太宰治の辞書』(解説)


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著:北村薫
カバーイラスト:高野文子
カバーデザイン:東京創元社装幀室
出版社:東京創元社

発売日:2017年10月30日
定価:本体700円(税別)
文庫判

『太宰治の辞書』の文庫化に際し、解説をお任せ頂きました。

 もとより、小説家を志していた私が特にミステリを書くことを選んだのは、円紫さんと私シリーズの五作目『六の宮の姫君』に深い感銘を受けたからでした。それだけに、今回解説を書かせて頂けたのは畏れ多くも嬉しいことです。
 思い出話と、本書と既刊との関係性と、本文を読み解く手がかりになるだろう情報とを盛り込みました。シリーズ読者の皆さまと一緒に十七年ぶりの新刊を読んでいくような解説になっていればと思います。

 変わったことと変わらなかったこと、それぞれを楽しむ、すてきなお仕事でした。

posted by 米澤穂信 at 00:00| 解説・推薦・編纂

『米澤穂信と古典部』


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写真:atsushi shimizu+WW
装幀:岩郷重力+K.T
本文デザイン:原田郁麻
出版社:KADOKAWA

発売日:2017年10月13日
定価:本体1,100円(税別)
A5版
ISBN:978-4-04-106051-3


〈古典部〉シリーズのムックであり、気恥ずかしいようにも思いますが、私の個人ムックでもあります。

 2001年の『氷菓』刊行以降、「野性時代」誌で組んで頂いた対談や特集を軸に、いくつかの記事を増補しています。目次は以下の通りです。


Interview 〈古典部〉シリーズ15年のあゆみ
短編 「虎と蟹、あるいは折木奉太郎の殺人」
対談 北村薫――「謎に気付く」醍醐味
対談 恩田陸――こんなミステリが書きたい!
著者による〈古典部〉シリーズ全解説
さらにディープな〈古典部〉隠れネタ大公開!
米澤穂信に30の質問 読者編
あなたの本棚見せてください! 古典部メンバー4人の本棚大公開
お仕事場拝見 2017年
『いまさら翼といわれても』刊行密着レポート!
米澤穂信のマイルストーン
講演録 物語のみなもと
対談 綾辻行人――豊潤なミステリを生み出すために
対談 大崎梢――『いまさら翼といわれても』
米澤穂信に30の質問 読者編/作家、声優、漫画家編
門外不出の〈古典部〉ディクショナリー


 今回のムック用に新しく書き下ろした「古典部メンバー4人の本棚大公開」は、以前このサイトで公開した折木奉太郎の本棚(掘り出し物です)を発展させ、折木、千反田、福部、伊原の四人につき、彼らの本棚に収まっている本を30冊ずつ選んだものです。
「門外不出の〈古典部〉ディクショナリー」は、古典部に関する設定資料の一部を、文章にまとめていただいたものです。こういうものがないと、山本という苗字は出たことがあるのか、伊原に兄弟はいるのか……などちょっとしたことが、すぐにはわからなかったりするのです。

 読者、編集者、同業者、関係者、多くの方に助けられ、こうした本が出せるようになりました。本当にありがたいことです。
 どうぞよろしくお願いいたします。

タグ:〈古典部〉
posted by 米澤穂信 at 00:00| 既刊情報

2017年10月03日

『米澤穂信と古典部』サイン会


 こんにちは。米澤穂信です。

 ムック『米澤穂信と古典部』の刊行に際し、サイン会を開いて頂けることになりました。
 なにしろムックですから、こういう機会があるとは思っていませんでした。ありがたいことです。
 場所は新宿です。

紀伊国屋書店 新宿本店様

日 時:2017年10月28日(土)16:00 〜
場 所:紀伊國屋書店新宿本店8階イベントスペース
参加方法:web申込の上、抽選

詳しくは、紀伊國屋書店新宿本店様のイベント告知をご覧下さい。


〈古典部〉シリーズも、気づけば長く書いてきました。変わらず読み続けて頂けて、こうしたムックが出るにまで至るとは、まったく想像もしていないことでした。
 読者の方々にお会いできる機会が楽しみです。当日、どうぞよろしくお願いいたします。
posted by 米澤穂信 at 20:42| イベント告知

2017年09月14日

『連城三紀彦レジェンド2』(選定)


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著:連城三紀彦
選:綾辻行人 / 伊坂幸太郎 / 小野不由美 / 米澤穂信
カバーデザイン:坂野公一(welle design)
出版社:講談社

発売日:2017年9月14日
定価:本体660(税別)円
文庫判

連城三紀彦 レジェンド』の好評を受けて続刊が編まれることになり、前巻に引き続いて収録作選定に加えていただきました。また、今回は巻末の対談にも参加しています。
 以下に収録作を記します。

「ぼくを見つけて」
「菊の塵」
「ゴースト・トレイン」
「白蘭」
「他人たち」
「夜の自画像」

 巻末には特別対談として、

「ミステリー作家・連城三紀彦の魅力をさらに語る 綾辻行人×伊坂幸太郎×米澤穂信」

 が入っています。

 各短篇の冒頭には、編纂者による解説文が附されています。私は「白蘭」と「他人たち」を担当しました。
 微力ながら、連城三紀彦が長く読み継がれる一助になることを願っています。

posted by 米澤穂信 at 00:00| 解説・推薦・編纂

2017年08月04日

『煙の殺意』(帯文)


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著:泡坂妻夫
装画:松尾かおる
装幀:柳川貴代
出版社:東京創元社

発売日:2001年11月30日
定価:本体740円(税別)
文庫判
ISBN:978-4-488-40217-4



 思い込みをくるりと反転させる手つきのたおやかさは、さすが名人。世界最高のミステリ短篇集です。




 泡坂妻夫の傑作短篇集『煙の殺意』のオビ文を書かせていただきました。
『煙の殺意』は、私が最も愛するミステリ短篇集です。それを広くお薦めできるのは本当に幸せなお仕事で、このような機会に恵まれたことを嬉しく思います。

『煙の殺意』は、「椛山訪雪図」を何より愛していて、「狐の面」もたまらなく好きで、「紳士の園」がすばらしく、「煙の殺意」はもう完璧で、今回読み返して「赤の追想」にしみじみ感じ入り、「閏の花嫁」も良いですが、「歯と胴」もなんとも忘れがたく、「開橋式次第」も賑やかで好きです。

 最初、私は「世界最高級のミステリ短篇集です」と書いていました。しかし推敲するうち、「この『世界最高級』の『級』はいるだろうか。これからさらに素晴らしい短篇集に出会うこともあるだろうし、そうあってほしいものだけれど、そうした一冊に出会ったときに『煙の殺意』を最高とは言い切れないと思い直すことがあるだろうか」と考え、「いや、そうはならないだろう」と結論づけて、「級」を取りました。
 広く読まれる一助になればと願っています。

posted by 米澤穂信 at 00:00| 解説・推薦・編纂

2017年07月28日

『満願』


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(文庫判)
著:米澤穂信
解説:杉江松恋
写真:Jim Green/Getty Images
装幀:新潮社装幀室
出版社:新潮社

発売日:2017年7月28日
定価:本体670円(税別)
文庫判
ISBN:978-4-10-128784-3



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(単行本版)
著:米澤穂信
写真:Jim Green/fStop/Getty Images
装幀:新潮社装幀室
出版社:新潮社

発売日:2014年3月20日
定価:本体1,600円(税別)
四六判上製
ISBN:978-4-10-301474-4



 天も見ていたに違いありません。




 18冊目です。

 四年前、当時の担当編集者さんと、捨てるところなきミステリ短篇集を作ろうと話し合いました。記憶に残る傑作ミステリ短篇集を挙げあう、楽しい時間でした。
 それから、「小説新潮」の企画「Story Seller」シリーズを主な舞台として、ミステリ短編を書き続けてきました。タイムスケジュールに追われることはあっても、いつも意識の片隅には「この短編は、あの日約束した短篇集に恥じることなく入れられるだろうか?」という問いがあったと思います。
 また今回、刊行に当たって、集英社「小説すばる」の当時の担当編集者さんの快諾を得て、そちらに載せて頂いた短編も入れることが出来ました。

 収録作は以下の通りです。

夜警
死人宿
柘榴
万灯
関守
満願

 お楽しみ頂けることを願っています。


第27回山本周五郎賞受賞作
posted by 米澤穂信 at 00:00| 既刊情報

2017年07月05日

立命館大学生協トークイベント


 こんにちは。米澤です。

 2017年11月11日、京都市立命館大学衣笠キャンパスで、大学生を対象としたトーク&サイン会イベントを開いていただくことになりました。

 サイン会を伴う都合上、定員は150名となります。
 ネット上で参加申込を受け付け、10月6日に締め切り、申込者多数の場合は抽選を行って、10月末に当選者への告知を行うとのことです。
 以下、詳細を記します。

日時:2011年11月11日(土) 13:30開場
場所:立命館大学 衣笠キャンパス 以学館2号ホール
参加費:無料
定員:150名

参加対象:大学生
申込方法:https://pro.form-mailer.jp/fms/f15fa497124027 にて受付

 Q&A方式の時間が設けられ、質問は上記サイトで受付ているようです。
 サイン会の対象本、対象冊数については、改めて告知いたします。

 当日、どうぞよろしくお願いいたします。
posted by 米澤穂信 at 15:33| イベント告知

2017年06月30日

『短編学校』


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カバー:篠田直樹(bright light)
出版社:集英社

発売日:2017年6月30日
定価:本体720円(税別)
文庫判


 集英社文庫編集部が編んだ『あの日、君と Boys』『あの日、君と Girls』『いつか、君へ Boys』『いつか、君へ Girls』から10編を選び、再編集したものです。拙作「913」を収録して頂きました。
 以下に収録作品を記します。

「913」米澤穂信
「エースナンバー」本多孝好
「さよなら、ミネオ」中村航
「カウンター・テコンダー」関口尚
「骨」井上荒野
「ちょうどいい木切れ」西加奈子
「少年前夜」吉田修一
「サイリウム」辻村深月
「マニアの受難」山本幸久
「ねむり姫の星」今野緒雪

posted by 米澤穂信 at 00:00| 共著・アンソロジー

2017年05月06日

対談が掲載されました


 こんにちは。米澤です。
 対談が掲載されましたのでお知らせします。

媒体:『ダ・ヴィンチ』2017年5月号(文藝春秋)
発行日:2017年5月6日
題名など:星野源 総力特集
話者:星野源・米澤穂信

posted by 米澤穂信 at 00:00| お知らせ