2016年11月30日

『いまさら翼といわれても』


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著:米澤穂信
写真:清水厚
装幀:岩郷重力+K.T
出版社:KADOKAWA

発売日:2016年11月30日
定価:本体1,480円(税別)
四六判上製
ISBN:978-4-04-104761-3


 21冊目にして、〈古典部〉シリーズの6冊目です。

 機会を見つけて書いていた短篇を、短篇集として編み上げました。
 いずれ本にするときこのような一冊になればと思い描いていたその形に、仕上げられたと思います。
『氷菓』から続く小説を、また新たにお届けできました。
 物語の時期は、折木奉太郎たちが二年生になった一学期、ほぼ『ふたりの距離の概算』と重なっています。
 以下の小説が収録されています。

箱の中の欠落
 夕食を作り終えた折木奉太郎に、電話が掛かってくる。福部里志が、散歩に行かないかと誘ってきたのだ。落ち合った福部は、その日おこなわれた生徒会選挙で、あり得ない投票結果が出たと告げる。

鏡には映らない
 伊原摩耶花はふとしたことから、中学時代に折木が犯した過ちのことを思い出す。その過ちゆえに折木はクラス全員から軽蔑された。それから二年、折木と同じ古典部に属してきた伊原は思う。……あの一件は見た目通りだったのか?

連峰は晴れているか
 校舎上空を、一機のヘリコプターが飛び越していく。そのエンジン音を聞き、折木はなんとはなしに、「荻がヘリ好きだったな」と呟く。中学校の英語教師、小木のことを言ったのだが、中学校が同じだった福部も伊原も、そんな話は知らないという。

わたしたちの伝説の一冊
 中核的な部員が退部したことで、漫画研究会は分裂状態に陥っていた。伊原は漫画を描きたいだけだが、いまの漫画研究会でそれをすることには派閥的な意味が生じてしまう……。息苦しい状況の中、伊原の創作ノートが盗まれてしまう。

長い休日
 清々しい休日、折木は街歩きに出かけた先で、千反田えると出会う。なぜか稲荷の祠を掃除することになり、箒で落葉を集める折木は、千反田から問いかけられる。「やらなくてもいいことなら、やらない」……折木はどうして、モットーを掲げることになったのか。

いまさら翼といわれても
 昼食を作り終えた折木奉太郎に、電話が掛かってくる。伊原が、千反田の行方を知らないかと訊いてきたのだ。市の合唱祭でソロパートを歌うはずだった千反田が、出番が近づいても会場に現われないというのだ。取りあえず現場に向かった折木は、僅かな手がかりから千反田の居場所と、その望みとを推理していく。

タグ:〈古典部〉
posted by 米澤穂信 at 00:00| 既刊情報

2016年11月14日

『いまさら翼といわれても』サイン会


 こんにちは。米澤です。

『いまさら翼といわれても』の刊行に際し、サイン会を開いて頂けることになりました。
 場所は新宿と池袋と大阪です。


【新宿】
紀伊國屋書店 新宿本店様

11月20日をもちまして、新宿会場は申込受付満数終了です。
ありがとうございます。
以下は当日のご案内のために残してあります。

日 時:2016年12月3日(土) 14:00 〜
場 所:紀伊國屋書店新宿本店8階 イベントスペース
定 員:120名

参加方法:11月20日(日)午前10時より、店頭にて予約受付開始
 残部がある場合、11月21(月)午前10時より電話にて受付

電話番号:03-3354-5702

紀伊國屋書店新宿本店詳細URL
https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Shinjuku-Main-Store/20161114101711.html



【池袋】
ジュンク堂書店 池袋本店様

11月14日をもちまして、池袋会場は申込受付満数終了です。
ありがとうございます。
以下は当日のご案内のために残してあります。

日 時:2016年12月4日(日)
 第一部 14:00〜(お並びは13:30〜)
 第二部 14:30〜(お並びは14:20〜)

場 所:ジュンク堂書店 池袋本店 1階 エントランス
定 員:120名

参加方法:ジュンク堂書店池袋本店3F店頭 または 電話にて整理券配布受付

電話番号:03-5956-6111

ジュンク堂書店池袋本店詳細URL
http://honto.jp/store/news/detail_041000020384.html?shgcd=HB300



【大阪】
紀伊國屋書店 グランフロント大阪店様

11月17日をもちまして、大阪会場は申込受付満数終了です。
ありがとうございます。
以下は当日のご案内のために残してあります。

日 時:2016年12月10日(土) 14:00〜
場 所:紀伊國屋書店グランフロント大阪店 店内特設会場にて
定 員:120名

参加方法:店頭 または 電話にて整理券配布受付

電話番号:06-7730-8451(10:00〜21:00)

紀伊國屋書店グランフロント大阪店詳細URL
https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Grand-Front-Osaka-Store/20161117094946.html


 久しぶりのシリーズ新刊をお届けできて本当に嬉しいです。
 当日、どうぞよろしくお願いいたします。
posted by 米澤穂信 at 19:56| イベント告知

2016年11月01日

『インサート・コイン(ズ) 』


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著:詠坂雄二
装画:旭ハジメ
装幀:坂野公一(welle design)
出版社:光文社

発売日:2016年10月12日
定価:本体800円
文庫判
ISBN:978-4-334-77365-6



 世界なら何千回も救ってきたのに自分一人を救いきれず、もがきながら「たたかう」を選び続ける、これは痣だらけの物語だ。




 文庫刊行にあたり、オビ文を書かせていただきました。
 字数と、より多くの読者に手にとってもらうためという目的がなければ、「キングレオに『たたかう』を選び続けるような、痣だらけの物語」と書いていたかもしれません。
 負けるとわかっている、ほとんど諦めている、それでも書き続けることをやめる気は毛頭ない、自ら選んでの消耗戦を描いたこの小説の、魅力の一端なりと伝えられていればと願います。

 ところでテレビゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズでは、とても手に負えない難敵に会った時、あるいは諸般の事情で敵とたたかいたくない時、逃走を選択することができます。
 そしてその逃走が失敗すると、「しかし まわりこまれてしまった!」と表示されます。
 本書を読む際のサブテキストとしてお役に立てばと思います。

posted by 米澤穂信 at 13:24| 解説・推薦・編纂