2022年12月22日

「プロムナード」


 2022年7月から12月までの各木曜日、日経新聞夕刊にエッセイを寄せました。
 以下はその題名です。

1.五稜郭
2.瑞泉寺
3.高山陣屋
4.チャプター・ワン
5.目黒川の桜
6.全生庵
7.岸和田城
8.落穂拾い
9.東慶寺
10.六義園
11.都立中央図書館
12.そこにマイセン
13.スコーンと白米
14.スパゲティとパスタ
15.そばと牛乳
16.井の頭の恋
17.青淵文庫
18.刀を見た話
19.絵を見た話
20.会見を聞いた話
21.おちょぼさん
22.哲学の道
23.金毘羅堂

 いずこかのどなたかのつれづれのおともになっていれば、幸いです。

posted by 米澤穂信 at 00:00| お知らせ

2022年12月09日

「倫敦スコーンの謎」


掲載誌:「紙魚の手帖」vol.8


お菓子作りとは科学であり、再現性がある


 高校で調理実習が行われる。本場のロンドンで食べたことがあるから任せてと胸を張る生徒が焼いたスコーンは、しかし酷い失敗に終わった。
 レポートを課せられた小佐内は途方に暮れる。「わたしが見る限り、手順は完璧だったの」。お菓子作りには再現性がある。手順が正しくて、たまたま失敗したりはしない。しかし、何を失敗したのか?
 推理が始まる……クラスの人間関係に、波風を立てないために!

タグ:〈小市民〉
posted by 米澤穂信 at 00:00| 雑誌等掲載短篇