2021年06月02日

『黒牢城』


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(こくろうじょう)


著:米澤穂信
装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。
出版社:KADOKAWA

発売日:2021年6月2日
定価:1,600円(税別)
四六判上製
ISBN:9784041113936



罪は我にある



 25冊目です。

 天正六年、冬――。
 織田家から摂津一国を任されていた荒木村重が、突如、叛旗を翻す。村重を説得するべくその居城・有岡城を訪れた黒田官兵衛はその智謀を危ぶまれ、囚われて地下牢に入れられる。
 数万の織田勢に囲まれた有岡城という密室に閉じ込められ、人の心はいつまでも平静ではいられない。一人の死が、一つの首が、一口の壷が、城内の将兵、そして民の心を動揺させる。村重は人心を収攬するため、智略を尽くして難題に立ち向かう。
 だがそれでも解き得ぬ謎が残った時、村重は、この有岡城にあってただひとり村重を上まわる知恵者、播磨にその人ありとうたわれた知将、もう二度と会うこともないと思っていた黒田官兵衛に答えを求めるため、ひとり地下牢へと降りていく。

 地上には戦雲がたなびき、地下では、二人の武士が心底を読み合う。
 修羅の世の果てに、救いはあるか。

posted by 米澤穂信 at 00:00| 既刊情報