2021年06月27日

「可燃物」


掲載誌:「オール讀物」(文藝春秋)2021年7月号


 いずれにしても、火つけは火あぶりですよ。これまでは小火で済みましたが、次もそうとは限らない。


 地方都市で連続放火事件が発生。県警捜査一課から葛班が派遣されるが、捜査開始直後から放火はぴたりと止んでしまう。捜査員が犯人に気取られたのか、それとも……。葛は消防の火災調査係と連携し、この街で過去に起きた惨事を知る。
 聞き込みと張り込みと手口記録を武器に、一歩ずつ犯人に迫っていくホワイダニット。

タグ:〈葛警部〉
posted by 米澤穂信 at 00:00| 雑誌等掲載短篇