2022年11月05日

『南無殺生三万人』帯文


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魔風なおも逆巻く――
なんと妖美に歴史を彩るのだろう
山田風太郎、奇想奔放たり


著:山田風太郎
出版社:宝島社(宝島社文庫)

 上記新編の帯文をお任せいただきました。
 収録作の中では、生きることの喜びを高らかに歌い上げ、政治の化物と成り果てた家康をも魅了する「慶長大食漢」が最も好きです。
 武田・徳川の今川侵攻を描いた「姦臣今川状」、戦国の法から平時の法へ移り変わる時はこのようなこともあったかと思わせる「南無殺生三万人」が、それに次ぎます。
 本書が広く手に取られる一助になればと思います。

posted by 米澤穂信 at 00:00| 解説・推薦・編纂