2002年02月28日

「影法師は独白する」


「The Sneaker」(角川書店)2002年4月号収録
雑誌発売日:2002年2月28日 雑誌定価:686円(本体)



 この話は絶対内緒よ! 他のお客さんの前じゃ、言っちゃ駄目なのよ――。




 雑誌『The Sneaker』に掲載された短編です。
 登場人物は『氷菓』を継承しています。舞台はあまり流行らない温泉街。夏休みの合宿と称して主人公たちが温泉街に遊びに向かうところから、物語は始まります。

 温泉街に到着した彼らを迎えたのは、古典部員の一人伊原摩耶花の姪に当たる姉妹でした。本来楽しかるべき合宿の夜ですが、主人公折木奉太郎はちょっとした不注意からその夜を病床で過ごすことになります。
 翌朝、回復し起きだしてきた折木は奇妙な話を聞かされます。昨夜、古典部の女子部員二人が揃って、怪談に出るような「首吊りの影」を見たと言うのです。見間違いだと一笑に付す折木に、女子部員たちは詰め寄ります。見間違いだというのなら、何を見間違えたのか証明せよと。

 夏休みは合宿です。温泉ですし、怪談でしょう。
 仲の良いことは美しいことですね。


*『遠まわりする雛』に収録済


タグ:〈古典部〉
posted by 米澤穂信 at 00:00| 雑誌等掲載短篇