2007年07月12日

「やるべきことなら手短に」


「野性時代」(角川書店)45号収録
雑誌発売日:2007年7月12日 雑誌定価:840円



 やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に。




 雑誌『野性時代』に掲載された短篇です。
〈古典部〉シリーズです。

 神山高校一年生、折木奉太郎。彼は「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」という生活信条をいだいてます。
 高校入学間もない彼は、しかし、どうしようもない成り行きのため、〈古典部〉に所属することになります。新しい環境、そして新しい知人。「省エネ」を掲げる彼は、戸惑わざるを得なかったのです。

 四月。ある雨の日。折木の元を友人・福部里志が訪れます。
 つれづれの話の末、福部里志が語りだしたのは、「神山高校七不思議」でした。彼は言います。「この僕が、ありふれた『学校の怪談』なんかを面白がると思うかい? 違うよ。面白いのは、こういう噂が語られ始めたって事実そのものに決まってる」。そう嘯きながらも、語りだす彼は案外、楽しそうではありました。
 ところが、その話を聞き終えた折木は、さっと顔色を変えるのでした。なぜならその「話」は、あってはならないことを示唆していたからです……。

 翌年一月の話「あきましておめでとう」の後は、入学直後の四月の話です。
 ギャップがあります。


*『遠まわりする雛』に収録済


タグ:〈古典部〉
posted by 米澤穂信 at 00:00| 雑誌等掲載短篇