2007年08月06日

『敗北への凱旋』(解説)


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著:連城三紀彦
解説:米澤穂信
装画:上村一夫
出版社:講談社

発売日:2007年8月6日
定価:税込840円(本体800円)
新書版
ISBN:978-4-06-182546-8

 講談社ノベルス25周年記念企画として、現在手に入りにくい作品を「綾辻・有栖川セレクション」として復刊する試みが進んでいます。
 第一弾として、連城三紀彦『敗北への凱旋』が復刊となりました。
 光栄なことに、その解説をお任せいただきました。

 物語に触れて語るには、あまりに大きな小説です。「暗号ミステリ」としての『敗北への凱旋』、という視点に絞るべきだと判断しました。
 本篇より先に読まれることも想定していますが、出来れば読後に読んでいただいた方が、強調部分の意味がわかっていただけるのではと思います。

 このような、あまりに幸福な仕事に対し、思い入れが過ぎていないか祈るような気持ちです。
posted by 米澤穂信 at 00:00| 解説・推薦・編纂