2009年02月12日

備えるべきです

 こんにちは。米澤です。

 今朝方、湯を沸かす手間も惜しかったので、紙パックのカフェオレでカフェイン補給することにしました。余裕があれば喫茶店で「マスター、今日はちょっと深煎りの豆で頼むよ」などとほざく米澤さんが紙パックとは情けないものです。冗談です。喫茶店でそんなこと言いませんし、紙パックのカフェオレだって異存はありません。私が喫茶店で訊くことが多いのは「これは香りづけにお酒を使っていますか」です。

 ああ、そんなことを言いたいわけではなかったのです。すみません、恐るべき真実に直面して混乱してしまいました。話を戻しましょう。いいですか、紙パックのカフェオレを飲もうと指をかけた途端、カフェオレが飛び散ったのです。それはもう広範囲に。仕事道具たるPCにも、もちろん。パックの内圧が高くなっていて、私が指をかけた負荷で限界を超えて、一気に吹き出したような感じでした。
 確かにこういうことは、なくもない。炭酸飲料を振ってスプレーのごとく噴射した経験は皆さんもおありでしょう。しかしモノはカフェオレです。あるいはカフェオレが古くなっていて腐敗し、ガスが発生して内圧が上がっていたとお考えになるかもしれません。しかしそうではない。これは今日の未明、近くのコンビニで買ってきたものなのです。飲んでも大丈夫でした。

 炭酸ガスでも腐敗ガスでもない。それなのに紙パックの中身に圧力がかかっていた。これはどういうことかといいますと、答えは明々白々です。
 皆さんは登山をなさいますでしょうか。私は少しだけ、ピクニック程度に上ったことがあります。山では、普段平地にお住まいの皆様がよく試すことがあります。自宅からポテトチップスを持って来るのです。平地にあわせて密閉されたポテトチップの袋は、山に登るとパンパンに膨らみます。平地よりも山地の方が大気圧が低いため、中の空気が膨らんだからです(正確な表現ではありません)。同じことはカフェオレでも起こります。
 平地で買ったカフェオレを山地に持って行けば、同じように中身が飛び散るでしょう。

 しかし私がいま現在いる場所は、海抜0メートルに近いのです。このカフェオレがどこで封をされたのであれ、その場所よりもここの方が大気圧が小さいなどということはありえない。それなのに……。そう考えたとき、私は真実に気づいたのです。
 平地で密閉されたポテトチップスを山地に持って行くと、膨らむ。
 では、平地にあったカフェオレが膨らんでいた場合、それはどこで作られたものか?
 皆さんもお気づきのことでしょう。そうです。海中です。
 高い水圧がかかった場所でカフェオレを作り、紙パックに注いで密閉した。それを水揚げし、流通に乗せて平地で売った。
 しかし平地の大気圧は、カフェオレの封を閉じた海中の水圧よりも低かった。
 であればこそわたしのカフェオレは吹き出して、PCに飛び散ることになったのです。

 つまり、海底人は存在するのです!

 彼らは海中に工場を建設し、虎視眈々と地上を狙っているに違いありません。早期に脅威に気づいて良かった。彼らの海中工場は既に稼働しています。このカフェオレが何よりの証拠です。我々は備えるべきなのです。海底人による地上侵略に!
 いまのところ、彼ら海底人の存在は公にはされていません。何かの協定で存在が伏せられているのか……。それとも、世界で初めて、私が気づいたのか?
 もし後者であったとすれば。いや、前者だったとしても。
 このような恐るべき真実をたちどころに看破した私を、「彼ら」は黙って見過ごしてくれるでしょうか。あるいは既に、彼らの安寧の地である暗き海中を離れ、一つの真実を葬り去らんと胎動しているやも
 ああ、窓に! 窓に!



 ところで、彼らがわざわざ海の中で生産したカフェオレは1リットル180円でした。
 あんがいフレンドリーな連中かもしれません。

「カフェオレが飛び散ったから海底人が存在する」。
 これが日常の謎の作り方です。

 うそです。
 ちゃんと働きます。

 たぶん窒素でも充填していたんでしょうね。
posted by 米澤穂信 at 10:07| 近況報告