2009年03月16日

使命があります

 こんにちは。米澤です。

 ある昼下がりのことです。
 私はふと、自分には何か大切な使命があったのではないかという不安に襲われました。

 それはとても大切なことで、すぐにでもやらなければならないことでした。
 しかし私は、その使命が何であるのか、いっこうに思い出せませんでした。

 メールをチェックし、スケジュール帳を繰り、急ぎやらねばならないことを確認しました。
 確かに可及的速やかに処理すべき案件はいくつかありましたが、どれも、私の不安をかきたてる使命ではないような気がしました。

 やがて日が暮れ、焦りは私の心の底に、澱のように残りました。
 外では小雨がぱらつき、そのたびに私の不安は増していきました。

 私にはやらなければならないことがあるのです。
 それはすぐにでもやらなければいけないのです。
 しかし、それが何なのか。誰が私にやれと言ったのか。

 もどかしさに身悶えする間にも、夜は更けていきました。ふりそぼつ雨の音は、次第に大きくなるようでした。
 このままで眠れるものか、はなはだ心許ないながら、私は床に就くことにしました。
 明日になれば不安が消えているか、それとも使命を思い出しているかもしれない、と淡い期待を抱きながら。


 その瞬間、私は己の使命を思い出しました!

 布団を干しっぱなしだったのです。
posted by 米澤穂信 at 17:52| 近況報告