(四六判) 著:米澤穂信装幀:新潮社装幀室 出版社:新潮社 発売日:2008年11月21日 定価:税込1470円 四六判上製 ISBN:978-4-10-301472-0 (文庫判) 著:米澤穂信装画:日月沙絵 装幀:新潮社装幀室 解説:千街晶之 出版社:新潮社 発売日:2011年6月28日 定価:税込500円 ISBN:978-4101287829 |
わたしたちは、いわば同じ宿痾を抱えた者なのです。 |
十一冊目です。
「小説新潮」誌などに掲載させていただいたシリーズに、書き下ろしを加えました。
連作短篇集です。
「秘密の書架」を共有する二人を襲う、酸鼻な不幸。「身内に不幸がありまして」。
その屋敷の一室には、空を紫に塗った絵がかけられている。「北の館の罪人」。
愛らしく、それでいて人跡まれな山荘に、遭難者が消えた。「山荘秘聞」。
わたしの弱さは生まれつきのものだったのだと、いまになって思う。「玉野五十鈴の誉れ」。
「バベルの会」を除名された元会員は、知りたくなかった真実を知る。「儚い羊たちの晩餐」。
クラシカルで、どこか残照のような雰囲気の小説を書けないかと思っていました。物語好きの心に、何かちょっとでも響くものを、と。
いつか、何かの形で読んでいただけたらと思っていた小説たちを、いまお届けします。
タグ:『儚い羊たちの祝宴』