こんにちは。米澤です。
今年はあれこれ意外なことがあったものの、長篇にはなかなか着手できない一年でした。
『折れた竜骨』が文学賞やランキングで評価して頂けたことを嬉しく思う一方、それが(年末とはいえ)昨年の仕事であることを悔しくも思っています。
昨年に引き続き、短篇を書く機会を多く頂きました。
4月に「万灯」(新潮社)。
5月に「怪盗Xからの挑戦状」(NHK)。
6月に「名を刻む死」(東京創元社)。
同じく6月に「茄子のよう」(文藝春秋)。
12月に「913」(集英社)。
バラエティに富んだお仕事ができて、それぞれに楽しい思い出があります。
ただ、常に何かをしていた記憶はあるのですが、それが新刊に結実しなかったのは本当に残念です。
ともあれ、諸般の事情で開始が遅れましたが、「小説新潮」で『リカーシブル』の連載を始めることが出来ました。子供たちの心理と大人たちの事情をどこまで小説に落とし込めるか、毎月緊張しています。
いまは、これを最良の形で世に出すことばかりを考えています。そして願わくば、次の小説、その次の小説も良いものとしてお届けできますように。
今年もありがとうございました。来年、がんばります。