(四六判) 著:米澤穂信装画:笹部紀成 装幀:新潮社装幀室 出版社:新潮社 発売日:2013年1月22日 定価:本体1,600円(税別) 四六判仮フランス装 ISBN:978-4-10-301473-7 (文庫判) 著:米澤穂信装画:笹部紀成 装幀:新潮社装幀室 出版社:新潮社 発売日:2015年6月26日 定価:本体750円 ISBN:978-4-10-128783-6 |
「バカじゃないの。あんたは人の話をどう聞いてたのよ」 喉の痛みを忘れ、わたしは叫ぶ。 「強くないから、強いふりするんでしょ!」 |
17冊目です。
中学一年生の越野ハルカは、家の都合で母の故郷に引っ越してきた。新しい環境に戸惑いながらも何とか学校になじもうと、ハルカは神経を張り詰める。その甲斐あってか、在原リンカという友人を得ることができた。
その一方で、弟のサトルには奇妙なことが起きていた。
この町で、これから起きることがわかるというのだ。かまってほしくて言った嘘だと、ハルカはサトルに取り合わない。
しかしある日、サトルの言葉通りに小さな事件が起き、そして言葉通りに解決する。
そしてサトルは、泣き出しそうになりながら、学校へと続く橋を怖がる。
「ここから落ちた人がいるんだ。ぼく、知ってる」
……この町はどこかおかしい。
長篇ミステリです。
彼女のしあわせを願っています。