歳月は人を待たないそうです。待ってよ。もう四月じゃないですか。
文藝春秋から出ている雑誌「CREA」の五月号(4月6日発売)で、読書特集が組まれています。
その一環として、読書紀行文を書かせていただきました。
行き先は伊豆修善寺。読書特集のくせに向こうで読もうと思っていた本を電車の中に忘れるという、それ本当かというような始まり方をいたします。……い、いいんですよ、本命はちゃんと他にあったんですから! 行き先で意外な本と出会ったりもしたんですから!
明晰な推理で、芥川龍之介がまだ明るいうちから風呂に入っていた事実を明らかにしていきます。
ほかにもいろいろ。
角川書店から出ている雑誌「野性時代」の五月号(4月12日発売)で、「日常の謎」に関する特集が組まています。
その一環として、北村薫と対談いたしました。
……私の、「作家の名前を出すときは基本的にフルネーム敬称略」という書き方からして、北村薫にならったものなんですよね……。
『宮城ハクサイの謎』など、いろいろお話しさせていただきました。
興味を持って下さり、これからお読みになるという方に、ひとつの短歌をご紹介します。
サキサキとセロリ噛みいてあどけなき汝を愛する理由はいらず(佐々木幸綱)さて、この「汝」、どういう人だとお思いになりますでしょうか?
どうぞよろしくです。