とある街を後にしようと特急電車に乗り込み、旅情の名残りをおぼえつつ出発を待っていたのですが、ふと喉が乾いていることに気づいたので、財布を手にお茶を買いに電車を出ました。
ジャスミンティーを手に振り返ると、特急電車はゆっくりと動き出すところでした。
さよなら特急。ホームの端で、電車が見えなくなるまで私は手を振りました。
こんにちは。米澤です。
荷物がなかったのが不幸中の幸いでした。
現在発売中の野性時代第120号(2013年11月号)で、第56号(2008年7月号)以来となる米澤穂信特集を組んで頂きました。
村上貴史さんによる評論。
ささやかな趣味である洋館巡りを記事にして頂いた、鎌倉洋館探訪記。
どのタイミングでどんな本を読んできたかをリストアップした、マイルストーン。
そして、対談「綾辻行人×米澤穂信」!
おそろしいことになったものだ、と緊張しました。ですが一方、とても面白い時間になりました。
多くの知人からご質問をお寄せ頂いた、Q&Aコーナーも掲載されています。
Q&Aにご登場頂いたのは、
道尾秀介
辻村深月
谷川流
賀東招二
佐藤聡美
タスクオーナ
の各氏。つくづく、ありがたいことです。
〈古典部〉シリーズの短篇「長い休日」も掲載されています。
お手にとって頂ければ、幸いです。