2014年12月26日

『蝦蟇倉市事件〈2〉』『街角で謎が待っている』


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(四六判)
著:秋月涼介/北山猛邦/越谷オサム/桜坂洋/村崎友/米澤穂信
装画:佐久間真人
装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。
出版社:東京創元社

発売日:2010年2月24日
定価:1,785円
四六判仮フランス装
ISBN:978-4-488-01762-0

(文庫判)
解説:福井健太
装画:田中寛崇
装幀:西村弘美
出版社:東京創元社

発売日:2014年12月26日
定価:972円(税込)
文庫判
ISBN:978-4-488-40058-3

 東京創元社が編んだアンソロジー企画『蝦蟇倉市事件〈2〉』に拙作「ナイフを失われた思い出の中に」を寄稿しました。
 文庫判は『街角で謎が待っている』と改題されています。
 以下に収録作一覧を記します。

秋月涼介「消えた左腕事件」
北山猛邦「さくら炎上」
越谷オサム「観客席からの眺め」
桜坂洋「毒入りローストビーフ事件」
村崎友「密室の本」
米澤穂信「ナイフを失われた思い出の中に」
posted by 米澤穂信 at 00:00| 共著・アンソロジー

2014年11月30日

『連城三紀彦 レジェンド』



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著:連城三紀彦
選:綾辻行人 / 伊坂幸太郎 / 小野不由美 / 米澤穂信
装幀:下山隆(Red Rooster)
出版社:講談社

発売日:2014年11月14日
定価:本体590(税別)円
文庫判
ISBN:978-4-06-277981-4

 連城三紀彦のご逝去を悼み、その筆業を改めて広く紹介するべく、アンソロジーが編まれました。
 縁あってその収録作選定に加わらせていただきました。
 以下に収録作を記します。

「依子の日記」
「眼の中の現場」
「桔梗の宿」
「親愛なるエス君へ」
「花衣の客」
「母の手紙」

 巻末には特別対談として、

「ミステリー作家・連城三紀彦の魅力を語る 綾辻行人×伊坂幸太郎」

 が入っています。


 今回、各選者がまず三編ずつ推薦し、後にそこから一編ないし二編が採られる形で選定が進められました。
 私が推したものからは「花衣の客」が採られています。
 なお、他に挙げた二編は「白蘭」と「午後だけの島」でした。どちらも一癖ある、ちょっと忘れがたいような短編です。本書をきっかけに連城三紀彦を読んでいこうと思われた方に、わずかばかりでもご参考になればと思います。
posted by 米澤穂信 at 23:25| 解説・推薦・編纂

2014年10月16日

「金曜に彼は何をしたのか」


「小説すばる」2014年11月号(集英社)収録
発売日:2014年10月16日 雑誌定価(本体):852円



 自己満足のための儀式は済んでるのさ。




 雑誌「小説すばる」に寄稿した短篇です。

 期末テストの準備期間として授業は午前で終わり、部活動も委員会活動も禁止になった金曜日。松倉と堀川は、図書室の事務を滞らせるわけにはいかないと残業をしていた。そこには一人、図書委員の地位を悪用して閉室のはずの図書室で試験勉強をする後輩、植田もいた。
 他愛ない会話を交わし、週が開けて月曜日、期末テスト初日を終えた堀川の下に植田がやってくる。相談に乗ってくれませんか、と。植田の兄が、金曜の夜に校舎の窓ガラスを割って侵入したというのだ。
 植田の兄曰く、アリバイはあるという。けれど彼はそれを口にしない。心配している家族のためにも、なんとかその「アリバイ」とは何か、調べる手伝いをしてほしい。そう懇願する後輩を、堀川は邪険には出来なかった。たまたま一緒に話を聞いた松倉と連れだって、植田の家へと向かう。
 一見、特に変わったところのない高校生の部屋。堀川たちはそこから、金曜の夜に彼が何をしていたのか、アリバイを立証しようとする。

913」「ロックオンロッカー」に続くシリーズ第三作になりますが、密接な関係はないので単独でもお読み頂けます。

posted by 米澤穂信 at 00:00| 雑誌等掲載短篇

2014年08月01日

第11回ミステリーズ!新人賞


 こんにちは。米澤です。

 現在発売されている「ミステリーズ!」(vol.67 OCTOBER 2014)に、浅ノ宮遼氏の手になる第11回ミステリーズ!新人賞受賞作、「消えた脳病変」が掲載されています。

 選考委員の一人として、この賞の選考に参加いたしました。本誌には選評も掲載されています。
 知的な興奮を楽しんでいると思わぬ伏兵に横からやられる、良いミステリでした。そのあたりのことをもう少し詳しく書いています。

 受賞作も、どうぞよろしくお願いいたします。
posted by 米澤穂信 at 00:00| お知らせ

2014年07月10日

『時の罠』


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著:辻村深月・万城目学・湊かなえ・米澤穂信
装画:mocchi mocchi
装幀:大久保明子
出版社:文藝春秋

発売日:2014年7月10日
定価:本体460(税別)
文庫判
ISBN:978-4-16-790146-2

 文藝春秋「別册文春」掲載作から、「時間」をテーマにした短篇を集めてアンソロジーが編まれました。
 その中に拙作「下津山縁起」を採っていただきました。
 ある犯行計画の進行を描く、サスペンスフルな一篇です。
 いや、どうだろう……。

 以下に収録作を記します。

「タイムカプセルの八年」辻村深月
「トシ&シュン」万城目学
「下津山縁起」米澤穂信
「長井優介へ」湊かなえ
posted by 米澤穂信 at 00:00| 共著・アンソロジー

2014年06月21日

「ほたるいかの思い出」


「小説新潮」2014年7月号(新潮社)収録
発売日:2014年6月21日 雑誌定価(本体):861円



 声に出して、
「負けるもんか」
 と言ってみた。でも、波の音が大きくて、情けないぐらいに小さくしか聞こえない。もう一度、腹に力を入れて、
「負けるもんか」
 と叫んだ瞬間、自分ほど勇敢な小学生がこの世にいるだろうかと思っていた。




 雑誌「小説新潮」に寄稿した短篇です。

 琴座流星群がよく見えるという新月の晩、わたしは新婚の夫とベランダに出て、鍋物をしながら流れ星を待つことにした。ところが用意が早すぎて、夕食が済んでも流星群のピークにはまだ間がある。夫は空ばかり見上げていたが、
「そうか。今夜は、そういう夜か」
 と呟くと、子供の頃の思い出を話し始めた。
 小学四年生の春。夫は虫取り網を持って、こごえるような夜の富山湾へと自転車を走らせていた。春の海に打ち寄せられるというほたるいかを採って、父と母に喜んでもらうために……。
 その思い出話は、やがてむごい結末を迎える。そしてわたしは、夫の話には一つだけ奇妙な点があることに気づいていた。

 山本周五郎賞受賞記念短篇として、選評掲載号に載せて頂きました。
posted by 米澤穂信 at 00:00| 雑誌等掲載短篇

2014年05月15日

受賞しました


 こんにちは。米澤です。

 拙作『満願』が、第27回山本周五郎賞を受賞しました。
 もしクオリティの低いものを書いてしまったら、それは単行本未収録にして頂くというお約束をした上で取りかかった仕事でした。自分がどういうミステリを愛してきたのか、それを思い出しながら一作一作を書いてきました。
 それがこのような栄誉を頂くことになり、たいへん光栄に思っています。

 読んで下さった皆様、書店や出版社、関係者の皆様にご報告します。
 ありがとうございました。
posted by 米澤穂信 at 00:00| お知らせ

2014年05月14日

『世界堂書店』増刷決まりました


 こんにちは。米澤です。

『世界堂書店』の増刷が決まりました。
 特にテーマを定めず、ミステリというジャンルにも限ることなく、無制限に良い短編だけを集めるという今回の方針はおそろしいものでした。枚数や権利上の問題から当初のリストは幾度も変更を迫られ、アンソロジーにはこんな困難があるものかと思い知ることもありました。

 ですが素晴らしい装幀に恵まれ、こうして多くの読者のお手元にお届け出来たことをとても嬉しく思います。
「あれ良かったよね」「これ凄かったね」という読者の声を仄聞するたび、「だよね!」と気持ちが浮き立っています。

 ありがとうございます。引き続き、よろしくお願いいたします。
posted by 米澤穂信 at 00:00| お知らせ

2014年05月08日

『世界堂書店』


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編纂:米澤穂信
装画・装幀:森ヒカリ
出版社:文藝春秋

発売日:2014年5月9日
定価:本体770円
文庫判
ISBN:978-4-16-790101-1


 今回、機会を頂きまして、アンソロジーを編むことになりました。

 率直に申し上げて、僭越であったという思いは拭えません。化け物揃いの文芸界にあって、なぜ私だったのか。身が縮こまるようなおそれを感じずにはいられません。
 しかし、恐縮して辞退するより蛮勇をふるって力を尽くした方が、一人でも二人でも、面白い小説に出会わせられることも確かです。場合によっては、誰かが一生の友となるような小説に会う、その契機になれるかもしれない。それならば、私の趣味を公衆の面前に晒すことにも、何らかの意味はあるのだろうと思いました。

 おそれはあっても、こう申し上げることに躊躇いはありません。いい短編、揃いました。
 お手にとっていただければ嬉しいです。



 美しい忘却の傍らに残酷な忘却を配し、無常というにはあまりにむごい結末を迎える「源氏の君の最後の恋」(マルグリット・ユルスナール フランス 多田智満子・訳)。

 この小説そのものにも何かのまじないがかかっているのではないかと思わせる、「破滅の種子」(ジェラルド・カーシュ イギリス 西崎憲・訳)。

 かつて私に植え付けられたある種の恐怖症を、今度は別の誰かに植え付けられたらと願って。「ロンジュモーの囚人」(レオン・ブロワ フランス 田辺保・訳)。

 まさかの破壊力。SFは絵だとは聞いていましたが、こんな絵を見せられようとは。「シャングリラ」(張系国 台湾 三木直大・訳)。

 恍惚とするようなシチュエーションのみから成り立つ、エキゾチズム極まる一篇。「東洋趣味」(ヘレン・マクロイ アメリカ 今本渉・訳)。

 卑俗さによって貶められたものが、高潔さによって救われるカタルシスのある話……本当に? 「昔の借りを返す話」(シュテファン・ツヴァイク オーストリア 長坂聰・訳)。

 もろく美しいものが、時の流れと共に失われる。それ自体は当然としても、もう少し、誰かが惜しんであげてほしかった。「バイオリンの声の少女」(ジュール・シュペルヴィエル ウルグアイ 永田千奈・訳)。

 乏しい読書経験から予想した展開の全てが外れ、「いや面白いものを読んだ」としか言えなくなった、忘れがたい「私はあなたと暮らしているけれど、あなたはそれを知らない」(キャロル・エムシュウィラー アメリカ 畔柳和代・訳)。

 特別さは時間によって失われる。けれど、時間を残酷と見るのは、一人称的な見方に過ぎない。次があるのだ。「いっぷう変わった人びと」(レーナ・クルーン フィンランド 末延弘子・訳)。

「物語の類型」に囚われていたことを思い知らされる。三〇〇年前のお話に! 翻訳の魅力も異様な、「連瑣」(蒲松齢 中国 柴田天馬・訳)。

 正常の中に異常が忍び寄れば、それはもちろん怖い話になる。でも、異常の中に忍び寄る正常が、まさかこんな効果を生むなんて。お年寄りは大切にしましょう。「トーランド家の長老」(ヒュー・ウォルポール イギリス 倉阪鬼一郎・訳)。

 これもまた、狂気の中の正気か。死が横溢する世界(比喩ではなく!)における尊い奇跡の物語にして、傑作ミステリ。正直に言って、真相は看破出来ませんでした。「十五人の殺人者たち」(ベン・ヘクト アメリカ 橋本福夫・訳)。

 セピア色の神話的な物語がうつくしき復讐によってビビッドに彩られていく、今後永遠に愛するだろう「石の葬式」(パノス・カルネジス ギリシア 岩本正恵・訳)。

 孤独が何によって救われるか、それは余人にははかりえない。そのことこそが、孤独だと思う。「墓を愛した少年」(フィッツ=ジェイムズ・オブライエン アイルランド 西崎憲・訳)。

 海の彼方へと旅立っていった魂も、八月になれば戻ってくる。おかえりなさいませ。「黄泉から」(久生十蘭 日本)。



 そして最後に、解説にかえて拙文を載せて頂きました。
 どこかのだれかがどれかを(できればどれをも)愛してくれますように。心から、そう願っています。




まとまった(でも背景色の)収録作一覧

源氏の君の最後の恋(マルグリット・ユルスナール 多田智満子・訳)
破滅の種子(ジェラルド・カーシュ 西崎憲・訳)
ロンジュモーの囚人たち(レオン・ブロワ 田辺保・訳)
シャングリラ(張系国 三木直大・訳)
東洋趣味(ヘレン・マクロイ 今本渉・訳)
昔の借りを返す話(シュテファン・ツヴァイク 長坂聰・訳)
バイオリンの声の少女(ジュール・シュペルヴィエル 永田千奈・訳)
私はあなたと暮らしているけれど、あなたはそれを知らない(キャロル・エムシュウィラー 畔柳和代・訳)
いっぷう変わった人々(レーナ・クルーン 末延弘子・訳)
連瑣(蒲松齢 柴田天馬・訳)
トーランド家の長老(ヒュー・ウォルポール 倉阪鬼一郎・訳)
十五人の殺人者たち(ベン・ヘクト 橋本福夫・訳)
石の葬式(パノス・カルネジス 岩本正恵・訳)
墓を愛した少年(フィッツ=ジェイムズ・オブライエン 西崎憲・訳)
黄泉から(久生十蘭)
posted by 米澤穂信 at 01:48| 解説・推薦・編纂

2014年04月24日

『ミステリマガジン700 国内編』

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編:日下三蔵
装画・装幀:森ヒカリ
出版社:早川書房

発売日:2014年4月24日
定価:本体1,140(税別)
文庫判
ISBN:978-4-15-180302-4

 早川書房「ミステリマガジン」が700号を数えたことを記念し、その掲載作からアンソロジーが編まれました。
 今回その中に、拙作「川越にやってください」を採っていただきました。
 小品ではありますが、いっぷう変わった短編です。こうしてもう一度皆様に読んで頂ける機会が得られたこと、嬉しく思っています。

 以下に収録作一覧を記します。

「寒中水泳」結城昌治
「ピーや」眉村卓
「幻の女」田中小実昌
「離れて遠き」福島正実
「ドノヴァン、早く帰ってきて」三条美穂
「温泉宿」都筑道夫
「暗いクラブで逢おう」小泉喜美子
「死体にだって見おぼえがあるぞ」田村隆一
「クイーンの色紙」鮎川哲也
「閉じ箱」竹本健治
「聖い夜の中で」仁木悦子
「少年の見た男」原リョウ
「『私が犯人だ』」山口雅也
「城館」皆川博子
「鳩」日影丈吉
「船上にて」若竹七海
「川越にやってください」米澤穂信
「怪奇写真作家」 三津田信三
「交差」結城充考
「機龍警察 輪廻」月村了衛

エッセイ「証人席」 山田風太郎、渡辺啓助、日影丈吉、福永武彦、松本清張
posted by 米澤穂信 at 00:00| 共著・アンソロジー

2014年04月08日

『満願』増刷決まりました


 こんにちは。米澤です。

『満願』の二刷・三刷が相次いで決まりました。
 一篇一篇に丹精を込め、ミステリへの思いの丈をぶつけた一冊になったという自負はありましたが、いまミステリ短篇集というものが読者に喜んでもらえるのかどうかはわかりませんでした。
 こうしてひとつの結果を残せたこと、嬉しく思います。

 ありがとうございます。そしてどうぞ、引き続きよろしくお願いいたします。
posted by 米澤穂信 at 18:38| お知らせ

2014年03月26日

特設棚の本を選びました


 こんにちは。米澤です。

 拙宅の最寄りの書店は、いわゆるベストセラーしか置かないお店でした。送り込まれてくる本を並べ、大当たりもしないけれど少なくとも大外しもしない、堅実と言えば言える書店でした。
 それが最近、レジ前の小さなスペースに、ちょっとした特設棚を設けています。コミックが中心なのですが、見ればなるほど、一癖ある。「あ、好きな人がいるんだな」と思うだけで、何だか嬉しいものです。

 この企画も、そんなふうに思ってもらえればいいのですが。
 紀伊國屋書店新宿本店さんの特設棚に入れる本を、選びました。


 国内は定番ミステリを押さえつつ、最近読んで好きだったものも織り交ぜました。
 海外は、割と自由奔放に選びました。それだけに……自分の本棚を公衆の面前に晒しているようで、何というか、ほんのちょっとだけ、いたたまれないような気がします……。


 なにぶん書店さんの企画なので、いま流通している本からしか選べなかったのが残念です。まさか、あれもあれも切れているとは……。
 題して「米澤屋書店」。
 期間は、4月下旬までとのことです。
 お近くにお立ち寄りの際は、ちらりと見て頂ければと思います。

 紀伊國屋書店さんからも、以下のURLで告知されています。


 どうぞよろしくです。
posted by 米澤穂信 at 00:00| お知らせ

2014年03月16日

『満願』サイン会




 申込受付満数終了です。
 ありがとうございます。



 こんにちは。米澤です。

『満願』のサイン会を開いていただけることになりました。


■米澤穂信『満願』刊行記念サイン会

○日時:平成26年4月4日(金) 19:00〜

○場所:紀伊國屋書店新宿本店 8階イベントスペース

○整理券の配布: 
3月19日(水)朝10時より紀伊國屋書店新宿本店2階文学・文庫カウンターにて『満願』(新潮社)本体価格1,600円をお買い上げの方先着120名様に整理券を配布いたします。

*恐れ入りますが、整理券の配布は新規にご購入頂いた方に限らせていただきます。
*整理券の配布はお一人様一枚とさせていただきます。
*当日は本にお客様の名前も入れさせていただきます(必須)

○電話予約:整理券の残がある場合に限り3月20日(木)より電話でのご予約も承ります。お1人様1枚とさせて頂きます。

問い合わせ・ご予約 新宿本店2階文学書売場 03-3354-5702

※3月中に電話予約された方でも、4/1以降のご購入にはすべて8%の消費税が適用されます。予めご承知ください。

※イベントの日時・時間については急な変更等ある場合がございます。詳細は新宿本店にお問い合わせください。

※定員になり次第、整理券の発行を終了させていただきます。尚、当サイトでの整理券配布終了のご案内は遅れる場合があります。整理券の残数については上記へお問い合わせください。

紀伊國屋書店新宿本店告知ページはこちら
http://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Shinjuku-Main-Store/20140315100235.html


 とのことです。
 金曜開催ということで、少し遅めの時間からのスタートです。
 4月ですからそれほど寒くもならないと思いますが、花冷えということもあります。来ていただける方は、当日どうぞお気をつけください。

 では、当日新宿で、よろしくお願いいたします。
posted by 米澤穂信 at 17:23| イベント告知

2014年02月13日

『カササギたちの四季』


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著:道尾秀介
解説:米澤穂信
装画:影山徹
装幀:片岡忠彦
出版社:光文社

発売日:2014年2月13日
定価:本体580円
文庫判
ISBN:978-4-334-76692-4

 文庫化に際し、解説をお任せいただきました。

 とんでもなく手が込んでいるのに、技巧が決して前面に出しゃばらず、物語をしっかりと下支えする。道尾秀介の小説に共通して見られるそんな美意識は、本作にも横溢しています。
 今回は、「嘘」というキーワードを用いて解説を組んでみました。

 あたたかみのあるミステリ連作で、読んでいても解説を書いていても、楽しい仕事になりました。
posted by 米澤穂信 at 18:27| 解説・推薦・編纂

2014年02月01日

『Story Seller annex』


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編:新潮社ストーリーセラー編集部
装幀:新潮社装幀室
出版社:新潮社

発売日:2014年2月1日
定価:本体590円
文庫版
ISBN:978-4-10-136676-0

「小説新潮」の企画「Story Seller 2011」が文庫本になりました。
 拙作「万灯」(初出「小説新潮」2011年5月号)が収録されています。
 以下に収録作一覧を記します。

道尾秀介「暗がりの子供」
近藤史恵「トゥラーダ」
有川浩「R-18――二次元規制についてとある出版関係者たちの雑談」
米澤穂信「万灯」
恩田陸「ジョン・ファウルズを探して」
湊かなえ「約束」
posted by 米澤穂信 at 00:00| 共著・アンソロジー

2013年10月28日

中央大学講演会


このイベントは終了しました。



 こんにちは。米澤です。

 来たる11月2日(土)、東京八王子の中央大学で行われる学園祭に、講演会の講師として呼んでいただきました。
 主催は中央大学文学会です。

 講演のテーマは、「謎と小説―ミステリーができるまで」と頂いております。
 今回は司会を立てず、一人で壇上に上がるらしいです。
 ……むかし自転車の乗り方を憶えるとき、それまでは後ろで誰かが支えていてくれたのに、「いまから手を離すからな」と言われたときのことを思い出します。
 技術的なこととそうでもないことを織り交ぜて、のんびりお話しようと思っています。

 入場料は無料です。

 また、終了後、50名様にサインをさせていただく時間を設けていただきました。
 整理券を配布するそうです。配布は先着順です。

 開場時刻は13時半、開始は14時です。
 詳しくは、


 こちらでご確認ください。

 では、当日八王子でお会いできることを楽しみにしています。
posted by 米澤穂信 at 06:32| イベント告知

2013年10月22日

「黒い網」


「オール讀物」2013年11月号(文藝春秋)収録
発売日:2013年10月22日 雑誌定価:1,000円



 正直、偶然だとは思えない。河崎さんは上谷さんの恨みを買っていたし、滝山さんにも迷惑をかけていた。




 雑誌「オール讀物」に寄稿した短篇です。

 過疎により一度は無人となった蓑石地区だったが、市長ご執心の「よみがえれ! みのいし」プロジェクトによって居住者を全国から募り、集落としての実態を回復した。
 しかし選考を経たにもかかわらず、理想的な居住者ばかりとはいかなかった。たとえば河崎由美子は、近隣住人・市役所職員の別なく、気に入らないことがあれば猛然と食ってかかるのだった。

 ある日、蓑石で「秋祭り」が計画される。
 市役所職員である垂水は、部下の観山と共に秋祭りに参加した。表向きはゲストとして、その実、労働力として。
 野外パーティーの様相を呈する「秋祭り」で、垂水は曲がりなりにも活気づく蓑石居住者たちを眺め、ふと感慨にふけった。
 しかし、そこで非常事態が起こる。河崎由美子が突然倒れたのだ。

 救急車で運ばれ、河崎由美子は命に別状なく回復へと向かう。どうやら原因は毒キノコらしい。
 報告書を書きながら、垂水はふと思う。……河崎由美子は、本当に偶然、毒キノコを手にしたのか?
 それとも、大皿料理ばかりで誰もが自由に飲食物を手に取っていた「秋祭り」会場で、河崎由美子にだけ毒キノコを手に取らせる方法が、もしかすると何かあったのだろうか……? 


 割と屈託なくミステリを書いています。
軽い雨」とはシリーズになっていますが、本作からお読みいただいても支障はありません。

タグ:〈甦り課〉
posted by 米澤穂信 at 00:00| 雑誌等掲載短篇

2013年10月13日

特集です

 とある街を後にしようと特急電車に乗り込み、旅情の名残りをおぼえつつ出発を待っていたのですが、ふと喉が乾いていることに気づいたので、財布を手にお茶を買いに電車を出ました。
 ジャスミンティーを手に振り返ると、特急電車はゆっくりと動き出すところでした。
 さよなら特急。ホームの端で、電車が見えなくなるまで私は手を振りました。

 こんにちは。米澤です。
 荷物がなかったのが不幸中の幸いでした。


 現在発売中の野性時代第120号(2013年11月号)で、第56号(2008年7月号)以来となる米澤穂信特集を組んで頂きました。

 村上貴史さんによる評論。
 ささやかな趣味である洋館巡りを記事にして頂いた、鎌倉洋館探訪記。
 どのタイミングでどんな本を読んできたかをリストアップした、マイルストーン。

 そして、対談「綾辻行人×米澤穂信」!
 おそろしいことになったものだ、と緊張しました。ですが一方、とても面白い時間になりました。

 多くの知人からご質問をお寄せ頂いた、Q&Aコーナーも掲載されています。
 Q&Aにご登場頂いたのは、

 道尾秀介
 辻村深月
 谷川流
 賀東招二
 佐藤聡美
 タスクオーナ

 の各氏。つくづく、ありがたいことです。

〈古典部〉シリーズの短篇「長い休日」も掲載されています。
 お手にとって頂ければ、幸いです。
posted by 米澤穂信 at 01:47| お知らせ

2013年10月12日

「長い休日」


「野性時代」2013年11月号(角川書店)収録
発売日:2013年10月12日 雑誌定価:800円



 あんたはこれから、長い休日に入るのね。そうするといい。休みなさい。




 雑誌「野性時代」に寄稿した短篇です。

 ある朝、折木奉太郎は自分の身に起こった異常に気づく。
 心身共に調子が良く、気力があり余っている。朝食を作り掃除をして洗濯を済ませ、それでも飽き足らなかった折木は、街へと散歩に出かける。
 取りあえずの目当ては近所の神社。気の向くままだったはずの散歩先で、しかし折木は意外にも、千反田えると会うことになる。

 朝からどこか奇妙だった休日。その中で折木は、千反田から一つの問いを投げかけられる。
 折木奉太郎の信条――やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に。
 これまで千反田を何度か助けてきた折木が、なぜその信条を掲げているのか、千反田はずっと不思議に思っていた。

 問いかけに応じて、折木は話し始める。
 小学六年生の頃、ある「係」だったこと。その「係」で起きたある小さな出来事を、彼はゆっくりと話し始めた。

タグ:〈古典部〉
posted by 米澤穂信 at 22:36| 雑誌等掲載短篇

2013年10月11日

第10回ミステリーズ!新人賞

 こんにちは。米澤です。

 現在発売されている「ミステリーズ!」(vol.61 OCTOBER 2013)に、櫻田智也氏の手になる第10回ミステリーズ!新人賞受賞作、「サーチライトと誘蛾灯」が掲載されています。

 選考委員の一人として、この賞の選考に参加いたしました。本誌には選評も掲載されています。
 軽妙なやり取りの読み味の良さもさることながら、ふっと盲点を突いてくる何とも展開が面白いミステリでした。そうしたことを書いています。

 また、受賞作も、どうぞよろしくお願いいたします。
posted by 米澤穂信 at 00:00| お知らせ